毎日アイカツ!「第14話 イケナイ刑事♡」

(記事作成日時:2021-05-15 11:09:36 +0900 JST)

概要

人気ドラマ「イケナイ刑事」の第3作の追加キャストのオーディションが開催されることになり, 参加を決めた星宮いちご, 霧矢あおい, 紫吹蘭有栖川おとめの4人. 食堂でいちごとあおいがおとめと蘭にイケナイ刑事の決め台詞を披露していると, すれ違いざまに同級生で実力派女優の神谷しおんから「物真似には負けない」と言われてしまう. オーディションで募集するキャラクターは身体能力の高いボーイッシュな役とプロファイルを得意とする知的な役の2つであること, そしてオーディションではアドリブが重要であることが発表され, あおいと蘭は知的な役, いちごはボーイッシュな役に挑むことに. そんな中, ボーイッシュな役作りのために長い髪をばっさりと切ったしおんの姿に一同は驚愕し, 特にオーディションに向けて気合が入っていたあおいはしおんのプロ意識に焦りを覚える. 何度もドラマを繰り返し視聴するものの, 自分の演技が物真似であることに苦悩するあおいを心配したいちごはあおいを気分転換に夜のランニングへと連れ出し, その際に偶然会った学園長からしおんの役者として生きる覚悟を教えられて2人は刺激を受ける. あおいはプロファイリングに関する下調べから始めて物真似ではない役作りに励み, 本番ではそれを活かしたアドリブを披露して, 圧倒的な演技を見せたしおんとともにオーディションに合格したのだった.


感想

何かになるというのは本当に難しいですね.

今回のメインキャラクターであるしおんは, スターライト学園に入学したころに周りの人がみな輝いているのを感じて自信を喪失していたようです. しかしながら連続ドラマの「少女」役でその役になりきることができた経験から, 「何者かになる(演じる)」こと自体が自分の転職である, それ自体が自分を「何者か」にするということに気付き, 今話で明らかになるような高いプロ意識を持つに至ったのでしょう. 彼女の, 自信を得たいというか「何かになりたい」という強い渇望は役者向きであると思いました. そう思えば, 単なる物真似でオーディションに合格しようとするあおいといちごにちょっとした反感を抱くのも頷けます(彼女はそうした遊びではなく真剣に挑んでいる人もいるということを伝えたかったのだと思います. それにしてももう少し伝え方があると思いますが……). しかししおんも蘭のように打ち解けると年頃の少女らしい優しい一面もあるようで, オーディション後にはしおんのほうからいちご達に歩み寄っていましたし, 素直にあおいの演技を褒めていました(し, いちごの天性のアドリブ(?)も楽しかったと言及していました). しおんは今後も出番があるのでしょうか? 特に役者以外のアイドル活動をしおんがどのようにこなしているのかが気になるので楽しみです.

蘭とあおいが「いちごは(何をやっても)いちご」と言うように, いちごの性格は行動にそのまま表れているので, もしかすると演技は得意ではないのかもしれません. 演技する役がいちごの性格とマッチしていれば良いのかもしれませんが……. いちごはいちごそのままで周りから好かれているため, 何かの演技をするといった経験をそもそもしたことがいないのかもしれません. この点はしおんとは真逆で, しおんの演技の上手さは彼女自身が空であると感じていること, 空の器である自分に演じたいキャラクターを満たしてゆくことでそのキャラクターに同化するという意識を持っている点にありますが, いちごはそのままが既に器から溢れており, もはや何かを演じるという余裕は今はまだないのかもしれません. 第8話の導入でいちごが演技の小道具を返しに行くシーンがあったように演技の授業はあるのでしょうから, これからいちごもいつもの自分とは違う役を演じる回があるかも……?

蘭がアンニュイな表情で「(弱みを)見せられないだけ」というシーンは, 蘭は周りからの印象に応えようとして取り繕っていた部分があるということを思わせて印象的でした. 蘭についてはいちごやあおいと出会うことでそのままの自分を認めてくれる友人を得た一方で, そういう日常の演技(いわばキャラ作り?)がもしかしたらドラマの演技には活かされるのかもしれません. 蘭が気配りのできる人であるがゆえの悩みですね. こういう表情をあおいに見せたのも, 蘭にとっては素晴らしい成長なのだと思いました.

15話以降も楽しみです. ついにおとめちゃんもプレミアムカードをゲットする日が……?


その他(箇条書き)

・いちごとあおいが一つのベッドでドラマを見ているシーン, なぜか修学旅行を思い出しました. 確か蘭の部屋を初めて見たいちごとあおいが3人で一緒の部屋なら毎日が修学旅行みたいと発言した記憶があり, その影響でしょうか. それにしても最高の空間が構成されていましたね.

・ところでしおんのジャージはあおいと同じ水色ですが, やはり「テーマ(クールとか, キュートとか?)」によってジャージの色が大別されているのでしょうか?

・知的キャラとボーイッシュキャラはいちごとおとめには難しかったでしょうね. どこかで知的ないちごやおとめが観れるのでしょうか……?

柴田七海, 喋る. 初めて七海の声をしっかりと聞きました, 「どうしよ~」という短い台詞だけでしたが, 台詞からして七海もオーディションを受けるのですね. だとしたらボーイッシュキャラの方を受けそうですが…….

・七海, オーディションの控室ではまた白い制服を着ていましたね. またオーディションが始まると緊張して怯えた表情を見せていました. というか七海は目立つ髪をしているので, モブでもかなり存在感がありますね!

・ところでいちごとあおいが「衣装はどれにする?」とカードを見て相談するシーンがありましたが, オーディションを見たところ衣装は2種類でしたよね? 2つのうちどれかを選ぶということだったのでしょうか. またボーイッシュキャラか知的キャラかで衣装が分かれていたような気がしますが, そうすると衣装を選ぶ余地は本当にあったのか気になります.

・「イケナイ刑事」のタイトルロゴに「でか」と振り仮名が書いてあるのは親切ですけどちょっとダサ(略)

(重要) 柴田七海, 喋ったもののエンドロールに名前がない. 確かに七海の口が動いて「どうしよ~」と発音されているのですが, エンディングのキャラクター-声優の箇所に柴田七海の名前がありませんでした(別の3人のモブキャラクターの名前は載っています). いったいこれはどういうことなのでしょうか? その真相を確かめるべく, 我々はスターライト学園へ向かった…….


アイカツ