神崎美月のユニットTristarの最後のメンバーを決める今度こそファイナルオーディションを翌日に控えた星宮いちご, 霧矢あおい, 紫吹蘭の3人. 学園長と美月の好意により, 3人には学園の生徒がふだん立ち入ることのできない来賓用の部屋が一人一室充てがわれ, そこで明日のオーディションに備えることになる. アイカツフォンを担任のジョニー別府に没収され, それぞれが一人で明日の準備に励む. オーディション当日はまず美月との一対一での公開面接から始まり, いちごとあおい, 蘭はそれぞれTristarのメンバーとなればユニットにどんな輝きが加わるのかを問われる. 夕方のライブオーディションを控え, Tristarに選ばれれば直ぐに会見が控えており, 離れ離れになって長い間会えなくなるかもしれない. そう感じた3人は一緒にスイーツを食べるために学園の食堂に向かうもスイーツは売り切れており, 代わりにいちごが特大のホットケーキを作る. ホットケーキを堪能した3人はクラスメートや有栖川おとめ, 藤堂ユリカ, 北大路さくららに送り出されてライブパフォーマンスを行う. 全ての審査が終了し, Tristar最後のメンバーには蘭が選ばれる. 会見に向かう車に乗り込む前, 蘭はいちごとあおいの姿を探す. するといちごとあおいは群衆をかき分けて蘭のもとに駆け寄り, 涙を吹いて笑顔で別れを告げあうのだった.
ンヒーッ!(号泣)
Tristarのメンバーとして一足先に選ばれたかえではすでに世界中をプロモーションに駆け回っています. Tristarのメンバーになれば多忙を極めることは必至, つあmりいちご, あおい, 蘭の3人のいつもの日常はオーディションの日を境にがらりと変わってしまう, そういうことにあおいと蘭は薄々気づいていたようですが, いちごは面接の後に2人から言われて初めて意識したようです. 私もいちごと同じタイミングで気付きました. おそらくあおいと蘭が日常の終わりに感づいていたというのも「卒業式の後は学校には行かない」くらいの感覚であって, 本当に日常が変わったことを実感するのはもっと後なのではないかと思いました.
いちごはそう気付いた後に3人で過ごす最後に日常を目一杯楽しもうとスイーツを食べにゆきます. しんみりしそうな雰囲気を一瞬で吹き飛ばす思い切りの良さがいちごの魅力ですね. 美月には公開面接で仲良しの3人でいまは1つの椅子を奪い合うことについて尋ねられていましたが, やはり「奪い合う」というニュアンスではないのだと思います. どういう違いかは上手く説明できないのですが, 例えば野球と陸上の違いのようですね, つまり相手(または人)とちょくせつ競うか己(または他人の数字)と競うかの違いだと思います. (後者の場合にもその場ではたくさんの人とともに競技を行うので順位こそ着きますが……) あおいと蘭はそういう別れがあると勘付きながらもTristarに選ばれるためにオーディションに挑んでいたと考えると, その決意の強さに感服します.
ところでどうして前日に美月が皆を別の部屋に宿泊させ, ジョニーがアイカツフォンを没収したのかについてですが, おそらく来る別れのためにそれぞれが感情を整理しておいたほうが良いという計らいなのではないかと思いました. 美月はいちごとあおいと蘭が大の仲良しでいつも一緒にアイカツしていることを知っています. 彼女からすればそのうちの1人をTristarに選ぶということは極端にはその仲を引き裂くことになるわけですから, オーディションに参加する以上は覚悟をしておいたほうがよい, という美月なりの配慮であったのかもしれません. つまりあの前日は, 「仮にTristarに選ばれた場合はこういう(一人の)夜を過ごすことになる」という予行練習であったと言うこともできます(3人で過ごしたほうがリラックスできるのは当たり前ですが, あえてそうさせなかったということはこういうことかなと思いました). 美月は貪欲さというかストイックさが目立つ一方で, いちごを含めた後輩たちを背中で引っ張るだけはなく, いつも示唆に富んだアドバイスをしますし, こうして暗黙のうちに気遣いもできて, 人間離れしていますね.
蘭が選ばれるということは公開面接の順番やライブオーディションのカメラワークから想像できました. 公開面接では美月が重視する個の強さを蘭がいちばんアピールできていたので自然な結果であったと思います. そして最後の車に乗り込む前のシーンでは長い別れを予感して早々に涙ぐむ蘭とあおいに対していちごが涙をこらえていたのか瞳に涙を溜めていなかったのが印象的でした. それから蘭が光に飛び込む滑走路を歩むシーンからのエンディングの流れは完璧でしたね. ヒヒーン!(号泣する馬)
36話以降も楽しみです. 蘭の登場頻度が減ったら悲しいです………….
・物憂げな顔で一人露台に佇むいちご, いつもとは違う雰囲気にどきっとしますね.
・いちごが一番手だったこと等オーディションの順番から結末の想像ができます(悪いオタク)
・あおい「(今の気持ちを聞かれ)ハブとマングースに睨まれて生き残ったハムスターみたいな気分です」美月「……良い例えだわ」阿浦高志「………………?」
・スイーツがなくてへたりこむあおいと蘭(SO GOOD)
・蘭が大きく口を開けてホットケーキを頬張るシーン, 口が「σ(シグマ)」と一致していました(世紀の大発見).
・今話は作画に気合が入っているように感じました.
・柴田七海, 蘭に親指を立て幸運を祈る. 良い子……!
・EDへの入りが(歌詞も相まって)めっちゃ良い.