今年もスターライト学園の頂点を極めるスターライトクイーンカップが開催されることに. 参加資格はアイカツランキングの上位8名であり, 現時点でその8人はSTAR☆ANISのメンバーとなっている. 2年連続でスターライトクイーンカップを制した神崎美月には芸能活動を休止していた空白の1年があり, その1年に何があったのかを知ることで美月のレベルに近づけるのではないかと考えた星宮いちご, 霧矢あおい, 紫吹蘭の3人は, 織姫学園長の計らいで休止期間に美月を育て上げたというコーチのもとに案内される. そこで待っていたのはなんと3人の担任であるジョニー別府であった. 美月のコーチがジョニーであったことを信じられない3人だったが, そこに現れた美月にジョニーの若い頃のダンスの映像を見せられて納得し, 休止期間の美月と同じ特訓を受けるように頼み込む. 美月はまだ小学生の頃にマスカレードに憧れ, 当時マスカレードの振り付けを担当していたジョニーに頼み込んで指導してもらったのだった. 3人は「パフォーマンスとは人生」「全身で表情を作れ」といったジョニーの熱い言葉に刺激を受けながら激しい特訓に耐える. 美月からマスカレードのことを聴いて, 仮面をしていても表情が分かる彼女たちのパフォーマンスに「全身で表情を作れ」の意味を理解した3人は, 最後はライブでジョニーに特訓の成果を披露したのだった.
美月の空白の一年間の全容が明かされる回でした.
なんとジョニーは若くしてマスカレードの振り付けに抜擢されるほどのトップダンサーでした. その頃からのマスカレードのひめである学園長との縁で今はこうしてスターライト学園で先生として働いているのでしょうね. もしかすると他の先生も学園長とマスカレード時代から知り合いだったりするのでしょうか……? こういう縁故があるのだとすると, 清掃員の涼川がボーカルのモア・ザン・トゥルーもマスカレードとどこかで関係しているのかもしれませんね.
一年間お仕事を辞めてジョニーの特訓を受けることを選んだ小学生の頃の美月の覚悟が凄いですよね. きっと仕事って知名度や縁も重要で, 仕事を休むうちにそういうものは段々と失われてしまうのですが, それよりも自分が憧れたマスカレードのようなアイドルになりたいという自分の気持ちに正直に動いて, その意思を貫き通す強さ! ジョニーからしても, 小学生が一人で, しかも何度断ってもレッスンをしてくれとせがんでくるのには驚いたでしょうね.
美月の意思の強さは小学生の頃から持っていたものだということが分かりました. マスカレードに憧れてアイドルになろうと志したひとは数多く居たのではないかと思いますが, 美月はその中でも「マスカレードを育てた人にちょくせつ指導を頼む」というおそらくマスカレードに近づくために最短と考えられる方法を執念によって実現させました. これは最短の手段を実現できる環境に恵まれている問題も確かにありますが, しかしこの頃からちゃんと目的を達成するために最短の方法を考えそれを実現する強さを持っていることは素晴らしいですよね. 偉い先生がある分野を研究をする際にはまずその分野の原典に当たるのがよいと仰っていたのを思い出しました. つまりその分野を分かりやすく解説した本なり論文を読むとどうしても未知の概念を自分なりに理解・解釈する作業が抜け落ちてしまい, しかし研究というのはまさにその作業に他ならないのだから原典に当たるべきだという主張だった覚えがあります. そういう視点からも美月がマスカレードの原典であるジョニー先生に指導を頼んだことは凄いです. 美月を見ても感じるのですが, 結果を残してゆく人は自分のなかの可能性を限りなく突き詰めている人が多い印象です. 私からすれば, 私のなかの将来への可能性を消したくないという思いがあって, それが逆に可能性を「可能性のまま残しておく」, 挑戦の機会を放棄したり理解されたくないという自惚れを生む志向に繋がっているように思います. 美月は正反対ですね. 私も残しておいたと思っていた可能性の箱が空であったということにならないように(それは往々にして有り得る結末です), 今のうちに志向を変えるべきだと感じました.
47話以降も楽しみです. マスカレードのみやの正体が明らかになりそうな回ですね!
・アイカツランキング, まさかこの設定が再び登場するとは……
・ジョニー, いちごたちから信頼されてなさすぎる. 今まではエセ英語を多用する変なおじさんという印象だったのでしょうか?
・特訓中にいきなり始まった変顔選手権すき 笑顔と言われてそうはならんやろ
・ジョニーがマスカレードの2人より年下であることが判明しましたね. ジョニー, けっこう年をとっているイメージがあったので(大失礼), 意外でした.