紫吹蘭との雑誌のモデル撮影の際, 自分がサインを持っていないことに気付いた星宮いちごは, 親友の霧矢あおいと共に担任のジョニー別府に翌日までに自分のサインを作るという宿題を課される. 蘭のアドバイスを受けてサインを完成させた2人だったが, 余りに複雑ないちごのサインにジョニーはスピードの重要性を説いて作り直しを求める. いちごは厳しい特訓の末に従来のサインを10秒で書けるようになった. 後日, いちごの実家の弁当屋で突発的にサイン会を行うことになったいちごとあおいだったが, いちごはサインを書くことに集中するあまり自分に会いに来たファンとの交流を疎かにしていることを蘭に指摘される. サインより目の前のファンを大事にするということに気付いたいちごは, ジョニーに勧められたサインペンのオーディションに無事合格するのだった.
言われてみれば, サイン会で貰ったサインを見る度にその時の会話を思い出すでしょうし, そこで勇気を出して話しかけたのに返事を貰えなかったら悲しいでしょうね. 私はいかがわしい漫画のサイン本でしかサインを貰った経験がないので想像でしかありませんが, 御朱印集めをしている時の私も同じような感情なのではないかと思います(アイドル=寺社仏閣でサイン=御朱印, これでいいのか……?).
今回は前回と同様に一つのことに集中し過ぎて大事なことを忘れてしまったいちごに, 蘭がアドバイスをあげる, という流れでした. いちごはどんどんアイドルらしくなってゆきますね(私は実際のアイドルがどういうものかよく知りませんが, このアニメにおけるアイドルらしさは分かる気がします).
蘭はモデル撮影で被写体として撮られることにも慣れており, 他人への気配りが上手で, 他人にどう見られているか, また他人がどう思っているかを察知できています. その一方で, みかんを「爪が黄色くなるから」という理由で断ったり, 8時以降は食事をしないことにしていたり, 自分自身を貫いています. これがクール……! 気配りが上手だと, 他人に合わせたほうがその人が喜ぶ状況が多く発生していることに気付いてしまうので頼まれ事を断るのが自然と難しく感じるのではないかと思います. それでも蘭は自分の域を保っていて, あおいといちごもそれを無理に侵すことはしません. その証拠にみかんをあのような理由で断られても2人は何の反応もしていないのです. 時には蘭の両肩を掴んで引き留めるあおいといちごではありますが, 蘭もそうして引き留められることがまんざらではなさそうで, そうやって引き留められることで, 蘭もふだんの自分ならしない(避けている)経験をすることができるようになっているかもしれませんね. 良い関係!
7話以降も楽しみです.
・ちゃんは止せって!と蘭が言うたび救われる命がここにあります.
・あおい「萌え……」
・先生, サインの感想にpoison, destroyってどういうことですか……?
・特訓で強制ギプスを装着するアイドル, これまでに幾度となく見ている気がしますが, もしかしてこれはお約束ですか?
・蘭, 前から思っていましたがまず育ち(生まれ?)が良さそうですね.
・みかんを「爪が黄色くなるから」と断る蘭, 流石のプロ意識というか, こういうモデルの意識を初めて知りました. 言われてみればそうなのでしょうが, 文字通り爪の先まで意識が行き届いている……
・断る蘭の両肩をがっしと掴むいちごとあおいのシーンももう定番ですね.
前話の感想でも述べましたが, アイカツ!のしゃべるLINEスタンプと通常のスタンプを購入したところ, まだ知らないアイドルがたくさんいました. たぶんスタンプの台詞はそれぞれの決め台詞や口癖になっているものと思いますので, 少し先取りした気分です. 本編で彼女たちを見ることを楽しみにしています!